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  • 第32回がんサロンレポート

    2012年8月25日(土曜日)

    テーマ:がんサロン

    第32回のがんサロンは、平成24年8月4日(土)に、
    薬剤師の杉田美和さんを講師として、
    漢方医学の概念や漢方薬が有効とされる病態、
    漢方医学による診断法及び症状に応じた漢方薬の紹介、
    がん治療における漢方の役割ついてなど、
    『漢方について』の勉強会を行いました。



    漢方医学には「気・血・水」という概念があり、
    このバランスを整えることが漢方薬の効能です。

      『気』…生きていくための活力源呼吸・消化吸収・神経系の機能
      『血』…血液を含めた体液の総称
          循環器系・ホルモンなどの分泌系の機能
      『水』…水液の総称リンパ液・免疫系の機能

    例えば、「気」の量が不足すると
    栄養素が身体に行き渡らなくなる「気虚」という状態になり、
    生命活動が弱くなります。
    漢方薬はこのような「気・血・水」のバランスを整えることで
    病気や「未病」の状態を改善することが出来ます。

    がん治療における漢方薬の役割は、
    がんの根治的治療を主眼においた西洋医学と組み合わせることで、
    がん治療に伴う様々な症状を緩和し、
    患者さんの生活の質の維持、向上を図るところにあるそうです。

    杉田さんは、
    「漢方薬は安全に上手く取り入れることで身体・心の不調を
    コントロールする手助けとなるので、
    ご自身で判断せずに、主治医や漢方専門の先生へ相談をされてください」
    と参加された方々へお話をされていました。

    次回は、平成24年9月1日の14時から、
    6月に古賀病院21に開設した
    「緩和ケア病棟」についての勉強会を開催予定です。

    (診療支援室クラーク ナカシマ)