「女性外来」婦人科

概要

当院の婦人科外来は女性専用の「癒しの空間」としてデザインされた新古賀クリニックの2Fフロアで、常勤医師3名と非常勤医師4名が外来診療および婦人科健診を行っています。また、手術や入院治療が必要な患者さんには、新古賀病院で対応しています。

外来診療時間は、平日の午前・午後と、第2、第4土曜日の午前で、一人ひとりの患者さんにできるだけ時間をかけた丁寧な診察を心がけています。

 

当婦人科の治療内容を以下に記します。

治療内容

子宮、卵巣などの婦人科系臓器の腫瘍

子宮・卵巣の良性疾患に対しては、経腟手術や腹腔鏡下手術を積極的に行い、安全、正確かつ迅速で低侵襲な手術を行っています。また、悪性腫瘍に関しては、診断はいたしますが、原則として手術や化学療法などの治療は大学病院などの専門施設へのご紹介をしています。

 

腹腔鏡下手術

腹腔鏡手術は、小さな傷 (孔)から内視鏡や細長い手術器具を用いて、各種臓器を処置できる手術方法です。
おへそを1~2cm切開し、下腹部に約5mmの切開を2~3か所追加して行います。

 

これにより、

  • 傷が小さいため術後の痛みが少なく短期の入院、早期に社会復帰
  • 内視鏡により視野が拡大され細部まで丁寧な手術

が可能となります。

当科では適応があれば積極的に腹腔鏡手術を取り入れています。
特に卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮腺筋症などが適応となり得ますので、お気軽にご相談ください。
※サイズや内部の性状、高度の癒着が疑われる場合は開腹術をおすすめする場合もありますので個別に対応させていただきます。

 

マイクロ波子宮内膜アブレーション (microwave endometrial ablation; MEA)

 

過多月経をおさえるためにマイクロ波子宮内膜アブレーション (MEA)を行う場合もあります。MEAは子宮内からマイクロ波を子宮内膜へ照射して壊死させる治療法で、術後は出血量が激減します。MEAは子宮摘出術の代替治療法として、体に負担をかけずに、数分から数十分で安全に実施できる治療法です (手術室で麻酔下に行いますので、当院では2泊3日程度の入院でしています)。なお、妊娠を望む方には適応できず、子宮壁に薄い部分がある場合も適応できない場合があるので適応があるかは個別に判断しています。

 

不正出血(出血が続く、生理ではないのに出血中、高齢なのに出血がある、月に2回生理がくる)

ホルモンの異常や様々な病気により月経以外に性器から出血することを不正性器出血といいます。自分ではどこからの出血かわからないことが多く、実は尿や肛門からの出血のこともあります。排卵期に起こる中間期出血など病気ではないものもありますが、なかには重大な病気の症状のこともあるので是非、産婦人科を受診して検査を受けてください。毎回異なる病院で受診するのではなく、同じ病院で変化をみてもらうことをおすすめします。

  • 炎症によるもの
          病原菌の感染、萎縮性腟炎、子宮内膜炎など
  • ホルモン異常によるもの
          卵巣機能不全、月経異常など
  • 良性の腫瘍
          子宮頸部または内膜のポリープ、子宮筋腫など
  • 子宮腟部びらん
          若い女性では一般的に見られる状態ですので、病気とはいえませんが子宮頸がんの初期のこともありますので注意が必要です。
  • 悪性の腫瘍
          子宮頸がん、子宮体がん、卵巣腫瘍、子宮肉腫、腟がんなど
  • 妊娠に関連するもの
          流産、異所性妊娠など

 

子宮筋腫(検査、治療、手術)

子宮筋腫は珍しくない腫瘍です。小さなものも含めると、30歳以上の女性の20-30%にみられ、50歳までの女性では70-80%に発生するとの報告があります。がん(悪性の腫瘍)ではありませんが、貧血や痛みなど様々な症状の原因となります。筋腫は卵巣から分泌される女性ホルモンによって大きくなります。閉経すると、逆に小さくなります。複数個できることが多く、数や大きさはさまざまです。大きさやできる場所によって症状が違ってきます。できる場所によって、子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)に分けられます。

 

日本産科婦人科学会ホームページより

 

婦人科診察と超音波検査で診断します。大きな筋腫や手術を考える場合にはMRI検査をすることもあります。大きな筋腫は悪性の子宮肉腫との区別が難しいことがあります(大きな筋腫の約0.5%は子宮肉腫といわれています)。MRI検査結果や大きさ、年齢、大きくなるスピードなどで判断します。

小さくて、無症状の場合は治療の必要はありません。治療法には手術と薬があります。手術では子宮を取ってしまう(子宮全摘術)のと筋腫だけ取る手術(筋腫核出術)があります。将来子供がほしい人や子宮を残す希望の強い人では筋腫だけ取る手術を実施しますが、手術の際、出血が多くなるのが難点です。また、直接見てもわからないような小さな筋腫が取り残される可能性があり、数年後に子宮筋腫が再発してくることもあります。最近、腹腔鏡を使って手術行う場合も増えてきましたが、大きさやできた場所によって腹腔鏡での手術が難しい筋腫もあります。

子宮筋腫を根本的に治す薬は、今のところありませんが、薬で子宮筋腫を小さくしたり、出血や疼痛などの症状を軽くすることができます。薬の治療には、月経を止める治療(偽閉経療法)が行われます。治療薬には毎日の内服薬と4週間に1回の注射薬の2種類があります。この治療では女性ホルモンの分泌が少なくなるので更年期様の症状がでたり、骨量(カルシウム)が減少するおそれがあるため長期(半年以上)の治療はできません。また、治療初期には不規則な出血を認めることもあります。治療中は子宮筋腫が半分近くまで小さくなりますが、治療を中止すると元の大きさに戻るのが普通です。このような理由から、薬による治療は、手術前一時的な使用や、閉経が近い年齢の方などの一時的治療として行われることが多いです。そのほか、ピル(経口避妊薬)を服用することもあります。女性ホルモン量の少ないピルを使うことで、筋腫が大きくならず、症状も楽になることがあります。

その他の治療法として、造血剤(鉄剤)、止血剤を使用したりする場合もあります。

 

子宮内膜症 (症状 (生理痛、不妊)、治療法 (薬、手術))

子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する疾患が子宮内膜症です。20~30代の女性で発症することが多く、そのピークは30~34歳にあるといわれています。

子宮内膜症は女性ホルモンの影響で月経周期に合わせて増殖し、月経時の血液が排出されずにプールされたり、周囲の組織と癒着をおこしてさまざまな痛みをもたらしたりします。また、不妊症の原因にもなります。

子宮内膜症は、どの治療法を選択しても将来的に再発する頻度が高いことや、卵巣の子宮内膜症性のう胞は長い年月を経ると稀ではありますが癌化することなどから、長期にわたる経過観察が必要です。

 

日本産科婦人科学会ホームページより

 

代表的なものは「痛み」と「不妊」です。痛みの中でも月経痛は子宮内膜症の患者さんの約90%にみられます。この他、月経時以外にも腰痛や下腹痛、排便痛、性交痛などがみられます。こうした症状は20~30歳代の女性に多く発症し、加齢による女性ホルモン分泌の減少を境におさまります。また、妊娠を希望する生殖年齢の女性では「不妊」が問題となります。妊娠の希望のある内膜症患者さんの約30%に不妊があると考えられています。

大きく分けて薬による治療と手術による治療があり、症状の種類や重症度はもちろん、年齢、妊娠の希望などを総合的に判断して最適な治療法を選択していきます。
痛みに対してはまず、鎮痛剤を使用します。効果が得られない時はホルモン量の少ないピル(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬/低用量ピル)を用います。視床下部ホルモンであるGnRHの拮抗剤(アゴニスト)や黄体ホルモン剤などが用いられることもあり、女性ホルモンの分泌を抑えたり直接病巣に作用させたりして症状を緩和させます。

卵巣の内膜症性のう胞(チョコレートのう胞)などの病巣部がはっきりしている場合は、手術を考慮します。妊娠を望んでいる場合は、病巣部のみを切除して子宮や卵巣の正常部分を残す手術を選択します。妊娠を望まない場合には、病巣のみの摘出に加えて、子宮、卵巣および卵管などを摘出することもあります(当院では腹腔鏡手術とする場合が多いです)。

 

子宮頸がん(検診、精密検査)

子宮下部の管状の部分を子宮頸部、子宮上部の袋状の部分を子宮体部と呼び、それぞれの部位に生じるがんを子宮頸がん、子宮体がんといいます。 子宮頸がんは子宮がんのうち約7割程度を占めます。以前は発症のピークが40~50歳代でしたが、最近は20~30歳代の若い女性に増えてきており、30歳代後半がピークとなっています。
国内では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3000人が死亡しており、また2000年以後、患者数も死亡率も増加しています。

 

日本産科婦人科学会ホームページより

 

子宮の入り口付近の頸部をブラシなどで擦って細胞を集め、顕微鏡でがん細胞や前がん病変の細胞を見つける細胞診検査を行います。この検査を子宮頸がん検診と呼びます。出血などの症状がなくても、20歳を過ぎたら、1~2年に1回の子宮頸がんの検診を受けましょう。またHPVワクチンを接種した方も子宮頸がん検診をうけることが奨められています。

スクリーニング検査として子宮頸部の細胞診検査を行い(前述の子宮頸がん検診です)、その細胞診の結果、異形成やがんの疑いがある場合には、コルポスコピーという拡大鏡で病変部の観察を行いながら子宮頸部の組織を採取(生検)し、顕微鏡で検査する病理組織検査を行います。これにより異形成や上皮内がん、または浸潤がんであるかの診断を行います。もし子宮頸がん(浸潤がん)と診断されたら、次に内診や画像検査(CT、MRI、PETなど)を行い、子宮の周囲にある組織へのがんの広がりやリンパ節・他臓器への転移の有無をしらべます。これらの結果に基づきがんの進行期(ステージ)を決定します。
当院ではコルポスピーや必要あれば画像検査をしていますが、浸潤癌以上の場合は高次施設へ紹介をさせていただきます。

 

子宮体がん(検診、精密検査)

子宮は妊娠した時に胎児を育てる部分と分娩の時に産道の一部となる部分に分けることができ、それぞれを子宮体部、子宮頸部といいます。子宮体部に発生するがんが子宮体がんで、最近我が国の成人女性に増えてきているがんのひとつです。そのほとんどは、子宮体部の内側にあり卵巣から分泌される卵胞ホルモンの作用をうけて月経をおこす子宮内膜という組織から発生し、子宮内膜がんとも呼ばれています。

 

日本産科婦人科学会ホームページより

 

子宮頸がんの検診と同じで、子宮内膜の検査も外来で十分に可能です。直接、子宮の内部に細い棒状の器具を挿入して細胞を採取して検査する子宮内膜細胞診が一般的です。疑わしいところがあれば、さらにさじ状の器具を使って組織を採取して診断することも行います。ただ、子宮体がんの患者さんは比較的高齢の方が多いので、子宮の中まで器具を挿入することが難しい方もおられます。このような方には超音波検査で子宮内膜の厚さを測って判断することも行われます。子宮体がんになると子宮内膜の厚みが増してくることが多いので、超音波検査は有用な検査のひとつですが、初期のがんを検出できない可能性があります。

外来での検査が難しい場合や、診断が困難な場合は手術室で麻酔下に子宮内膜全面掻爬を行う場合もあります。

 

卵巣腫瘍(卵巣嚢腫、卵巣癌)

卵巣は子宮の左右に一つずつあり、通常では2~3cmぐらいの大きさです。ここに発生した腫瘍が卵巣腫瘍であり、大きいものでは30cmを超えることもあります。卵巣腫瘍には様々な種類がありますが、その発生起源から表層上皮性・間質性腫瘍、性索間質性腫瘍、胚細胞腫瘍などに大別され、それぞれに、良性腫瘍、境界悪性腫瘍、悪性腫瘍があります。

 

日本産科婦人科学会ホームページより

 

診断の手順としては問診に続き、まず外診・内診と超音波検査が行われ、卵巣腫瘍の有無を診断します。また、これにより良・悪性の診断もある程度可能です。超音波検査により腫瘍が嚢胞性(ふくろ状)の場合の多くは良性腫瘍ですが、充実性部分(かたまりの部分)と嚢胞性部分が混在する場合や全体が充実性の場合などでは悪性腫瘍や境界悪性腫瘍を疑います。さらに、詳しく調べる必要があると判断された場合、MRI検査や腫瘍マーカーの測定が行われます。担当医はこれらの結果から総合的に良性腫瘍なのか悪性腫瘍や境界悪性腫瘍なのかを判断します。しかしながら、その精度には限界があり、最終的には手術で摘出した腫瘍の病理組織検査によって診断が確定します。
卵巣癌 (悪性)が疑わしい場合は高次施設への紹介をさせていただきます。

 

更年期障害や子宮脱、尿失禁などの中高年女性の疾患

更年期障害は、ホルモン補充療法や漢方による治療を行っています。また、子宮脱や膀胱脱、尿失禁の患者さんには、泌尿器科と相談しながら治療にあたっており、原則的に手術療法を行っていますが、ペッサリーによる保存的治療も行います。

※以下(イラスト)に更年期障害についての日本女性医学学会作成動画のリンクをつけましたのでよろしければご参照ください。

 

 

 

無月経、排卵障害、不妊症などの内分泌・不妊関連疾患

不妊症領域では、不妊一般検査を行い必要に応じて排卵誘発、性交タイミング指導、人工授精などの治療を行っています。体外受精、顕微受精などの生殖補助技術を用いた治療は行っていませんが、不妊専門施設へのご紹介を行い連携して治療をしています。

※排卵しているかどうかは、基礎体温を記録するとわかります。受診を検討している方は是非基礎体温をつけましょう。

日本産科婦人科学会ホームページ HUMAN+より

 

当院で行っている検査

※すべての検査を必ずしなくてはいけないわけではなく、症状、希望によってはあまり重要視しない検査もあります。何をするかは担当医と相談になります。また検査によっては月経周期に合わせて行いますので、検査終了までに最低1か月程度かかります。

 

内診・経膣超音波検査

子宮内膜症や子宮筋腫、クラミジア感染症などの病気がないかどうかを調べます。子宮内膜症や子宮筋腫の疑いがある場合には、MRI検査や腹腔鏡検査を追加して行う場合もあります。

子宮卵管造影検査

 

卵管が詰まっていないかどうか、子宮の中の形に異常がないかどうかを調べます。
※淋菌やクラミジア感染がある場合は治療後に行います。他院で淋菌やクラミジア感染の検査をされた場合は結果または紹介状を持参してください。

 

ホルモンの検査

女性ホルモンの分泌やこれに関係する甲状腺の機能などを調べる血液検査です。一般的には月経周期にあわせて月経3~5日目に検査を行います。項目は症状など (月経周期の乱れや多嚢胞性卵巣の有無)で異なります。

抗ミュラー管ホルモン (AMH)検査

どれくらいの卵胞が残っているかを推定する、卵巣予備能を評価する項目の1つです。妊娠を保証するものではありませんし、逆に0に近い方でも不妊治療後に妊娠することもあります。また多嚢胞性卵巣症候群の方は高くなる傾向にあります。

性交後試験(Huhnerテスト、またはPCT)

 

排卵直前の最も妊娠しやすい日に性交を行い、翌日、女性の子宮頸管粘液を採取し、その中に運動精子を認めるかどうかを調べます。間接的に精子の確認も行います。
直進運動精子が認められない場合は、精液検査を追加したり、免疫因子(抗精子抗体)の有無などを調べます。

 

マスターベーションで採取した精液を検査し、精子の数や運動率などを調べます。不妊症を診ている泌尿器科でも検査できますので、他院で検査された場合は結果を持参してください。異常がある場合には精索静脈瘤などの病気がないかどうか、男性不妊症専門の施設に紹介をします。
※男性の精液性状は日に日に変動するため、悪い結果が出た場合でも、再度検査をして問題ないとされることもあります。

 

 

人工授精(Artificial Insemination of Husband; AIH)は受精の場である卵管膨大部に受精に必要十分な精子を届けるため子宮腔内に精子を注入する治療法です。
精液を遠心分離、洗浄して、運動良好精子を選別した後に0.2-0.5ml程度注入します。
乏精子症(精子濃度1,500万/ml以下)、精子無力症(運動率40%以下)、性交障害、精子頸管粘液不適合(Huhnerテスト不良)、抗精子抗体保有症例、原因不明不妊症例が適応となります。しかし、調整後の総運動精子数が100から500万がAIHの限界とされており、この場合は顕微授精の適応となります。
AIHでは授精のタイミングを排卵日にできるだけ一致させることが重要で、基礎体温、頸管粘液性状、超音波による卵胞径計測などを参考に排卵日を推定し実施します。
自然周期で行う場合のほか、クロミフェンなどによる排卵誘発と併用する場合があります。排卵誘発を併用する場合は多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群に対する注意が必要です。
AIHの施行回数は6回程度で累積妊娠率が頭打ちとなりますので、妊娠に至らない場合は体外受精も選択肢に検討することになります。体外受精は当院ではしていませんので、ご希望の場合は他院へ紹介をします。

 

 

骨盤腹膜炎やクラミジア、ヘルペスなどの感染症

急性や慢性の下腹痛や腰痛、また帯下(おりもの)や外陰部の痒みの患者さんに対し、迅速かつ適切な治療を行います。

 

ブライダルチェックをご希望の患者様へ

ブライダルチェックについてのご要望がありましたので、当院でも開始することにしました。婦人科外来で行います。
これから結婚される方や結婚の予定のある方が結婚前に行う健康診断です。妊娠の障害となる病気の有無や体質、治療が必要かどうかを知ることができます。必ずしも結婚の予定がなくても、子宮、卵巣などの状態をみておく良い機会ですのでお気軽にお問い合わせください。
検査によっては自費になるものや、保健所の検査や職場の検診で補助が出る項目もありますので、どこまで検査すべきかわからない場合は担当医とご相談ください。
※おりものの検査をすることが多いので、月経期以外での受診をおすすめしますが、女性ホルモンの検査を希望される場合は月経3~5日目でする必要がありますので、1日で検査が終わらない可能性があります。

 

 

思春期の月経症状でお困りの患者様へ

15歳以上で初経がまだ来ない、生理痛が強い、月経前後で頭痛、吐き気、嘔吐などの症状がありつらいなど、月経に関する症状でお困りの方は思春期の若い方にも多くいます。
まずは我慢せずにご相談ください。
女性の医師の診察も行っています。
「第二次性徴期」の始まりから終わりまでを、一般的に「思春期」と呼びます。第二次性徴での一番の変化は、生殖能力を持つことです。子供から大人へ、心と体がともに変わっていくとても大切な時期です。女子では10-14歳ごろから始まると言われています。

 

  • 遅発月経、原発性無月経
    15歳以上で初経の発来があった場合は遅発月経、18歳になっても初経の起こらないものを原発性無月経と言います。月経が起こらない原因は多岐にわたり、個人差による体質的な遅延もありえますが、ホルモンの異常や、思春期では栄養失調を伴う重症慢性疾患が隠れていることもありますので、15歳以上で初経がこなければ婦人科を受診しましょう。
  • 月経困難症 (生理痛が強い)
    痛みに対してはまず、鎮痛剤の使用が効果的です。効果が得られない時はホルモン量の少ないピル(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬/低用量ピル)を用います。
    痛みが強くなる原因として子宮内膜症や子宮筋腫が隠れていることもありますのでぜひ婦人科での診察を受けましょう。
  • 月経前症候群 (premenstrual syndrome; PMS)
    月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するものをいいます。
    治療法は、症状が多様なためいろいろな方法があります。どの方法が合うかはライフスタイルや一番対処したい症状が何かによりますので、お気軽に担当医に相談をしてください。
    • 薬によらない治療法
    • まず、症状日記をつけ病状を理解し把握することで、対処しやすくなります。また、カルシウムやマグネシウムを積極的に摂取し、カフェイン、アルコール、喫煙は控えたほうがよいと言われています。症状が重い場合には、仕事や日常生活の負担を減らすことが治療になる場合もあります。
       

    • 薬による治療
    • 排卵抑制療法(排卵を抑える治療法): 低用量経口避妊薬(OC、低用量ピル)や低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)の内服も効果的です。
      症状に対する治療法: 痛みに対しては鎮痛剤、むくみなどの水分貯留症状に対しては利尿剤や抗アルドステロン療法(尿量を増やす治療法)、精神神経症状や自律神経症状に対しては精神安定剤や選択的セロトニン再取り込み阻害薬物療法(脳内の活性物質セロトニンを維持する治療法)を使用します。
      漢方療法: 当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、加味逍遥散、桃核承気湯、女神散、抑肝散などがよく選択されます。
       

 

術式別入院期間の目安

術式 入院期間 備考
開腹術(子宮全摘or筋腫核出術) 10日間  
腹腔鏡手術(卵巣のう腫など) 6日間  
腹腔鏡下子宮全摘術 6-10日間  
腹腔鏡下子宮筋腫核出術 6-10日間  
子宮鏡下手術
(内膜ポリープ or 粘膜下筋腫)
3日間  
子宮脱根治術(TVH+AP repair) 10日間  
腟閉鎖術(バルーン翌日抜去) 7日間 子宮摘出後の方など
子宮内膜掻爬(増殖症、流産) 外来手術 麻酔科依頼が必要なときは前日入院の2泊3日
円錐切除術 3日間 以前は1泊2日のこともありましたが、原則2泊3日になりました
MEA
(マイクロ波子宮内膜アブレーション)
3日間  

 

 

今まで斉藤先生による遺伝相談・遺伝カウンセリングを受けられていた患者様へ

2020年3月31日で斉藤先生が退職され、現在は遺伝相談・遺伝カウンセリングは受け付けておりませんが、当院での経過の問い合わせなどは引き続き現職の医師により対応をさせていただいております。
必要があれば他院の遺伝外来へ紹介状を作らせていただきますのでお気軽にご相談ください。

症例

  2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
腹式子宮全摘 12 16 17 15 18 19
腹腔鏡下子宮全摘 2 1 3 1 8 6
腹式筋腫核出 7 4 7 1 6 7
腹腔鏡下筋腫核出 0 0 1 2 6 6
子宮鏡下筋腫核出 4 0 2 5 1 2
開腹による(卵巣腫瘍) 2 5 4 4 7 3
腹腔鏡下による(卵巣腫瘍) 34 21 23 45 36 31
子宮脱根治術(子宮脱) 17 10 13 19 13 14
膣脱手術 2 2 4 4 8 3
子宮悪性腫瘍手術 0 0 0 0 1 0
円錐切除(子宮頚部異形成) 9 13 9 15 38 35
内膜全面掻爬 0 5 2 6 5 5
子宮内膜焼灼術 8 2 1 6 6 2
子宮外妊娠手術 2 0 0 0 1 0
その他 2 4 4 5 13 10
101 83 90 128 167 143
(緊急手術件数) 2 1 1 2 3 1

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