部門紹介(古賀病院21)

 

臨床工学課

  最近の医療には、医療機器が欠かせません。私ども臨床工学技士は、その中の治療機器が安全に使用できるように、これらの保守・点検・修理・運用が主な業務です。

高気圧酸素

高気圧酸素部門では、2021年4月から2台で運用開始し、2023年2月には3台目の運用を開始しました。
血液浄化部門の臨床工学技士が兼任で2名配置され、治療を提供しています。現在は月に約120~160件治療が行われています。
難治性潰瘍を伴う末梢循環障害に対する治療が多いですが、脊椎・脊髄神経疾患や放射線障害など様々な疾患に対しても治療を行っています。
さらに、放射線治療と高気圧酸素治療を併用した悪性腫瘍治療も行っており、臨床工学技士もがんへの総合支援体制を担う一員として業務を推進しています。

 


内視鏡

 内視鏡部門では検査室2部屋と透視室1部屋で消化器及び呼吸器への内視鏡検査・治療が行われています。
技士の業務内容は上下部消化管、胆膵系、気管支の検査・治療の介助を行っております、治療に関してはEMR(内視鏡的粘膜切除術)、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、EVL(内視鏡的静脈瘤結紮術)や各種止血術に対応しています。
またスコープの洗浄・消毒や内視鏡システム、高周波装置をはじめとし、部署内のすべての機器の管理を行っています。その他いろいろと変化していく処置具への対応も行っています。

 


呼吸器

  呼吸器班では呼吸を補助する人工呼吸器や患者の状態観察に必須な生体情報モニター・輸液ポンプやシリンジポンプ等院内の医療機器の大半を管理しています。年度初めには点検計画書の作成・計画の遂行、また新規採用の機種に関しては院内教育やマニュアル作成などに努めております。
  在宅治療機に関しては、長期的に行ってきたCPAPの患者は500名を越え、ICTを利用した遠隔管理も開始致しました。
整形外科分野では、超音波骨折治療法LIPUSの導入も積極的に行っています。

 

臨床工学部室  

CPAP治療機器の点検  

 

血液浄化

  透析装置60台、個人用透析装置2台、血液浄化装置1台を保有しています。
月水金3クール、火木土1クールで透析を行っています。
医師や看護師と連携し、穿刺からバイタルサイン確認など一連の透析業務を行っています。 透析だけでなく持続緩徐式血液濾過(CHDF)、エンドトキシンの吸着を目的とした吸着療法(PMX)、腹水濾過濃縮再静注法(CART)などの治療も行っています。
透析装置の点検や部品交換などの機器管理、透析には欠かせない水の水質管理を行っています。

 

RO装置 透析室

手術室

  手術室では麻酔器、内視鏡手術支援ロボット、内視鏡システム、電気メスを始めとした 多くの医療機器が使用されております。
臨床工学技士はそれらの機器を点検し、安全に手術が行えるように準備をしております。