- 診療科・部門
- センター等のご紹介
麻酔科
概要
当科では、局所麻酔で行われる小手術や検査のための脊椎麻酔を除く約2000例の手術麻酔を担当しています。
最近の研究では、手術中だけでは無く手術前後を含めた周術期の管理方法によって、患者さんの年余に渡る予後まで左右されることが分かってきました。これは手術に伴う身体的あるいは精神的ストレスが術後早期の経過だけではなく、退院されて数年後の心筋梗塞や脳血管障害など、新たな病気の発症にも影響を及ぼすというものです。
私たち麻酔科医は、術前から個々の患者さんの全身状態を十分に評価することにより、安全で最適な麻酔管理を心掛けています。2024年からは術後疼痛管理チーム活動を開始して術後の硬膜外鎮痛や持続静脈投与法、神経ブロックなどを積極的に行い、術後の痛みを最小限に抑え早期離床とリハビリ促進を進めています。これからも全職員と連携して安全・安心な周術期管理に努めていきます。
また、平成16年より高度な救命処置ができる救急救命士による気管挿管が行えるようになりました。そのためには、病院で麻酔科専門医の指導の下、手術室での実習が義務付けられています。当院では、令和元年より挿管実習病院として協力体制を整え救急救命士の気管挿管資格者の育成に取り組んでいます。
手術実績
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
全身麻酔症例 | 1,689 | 1,547 | 1,445 | 1,593 | 1,754 | 1,729 |
麻酔科管理数 | 1,827 | 1,916 | 1,483 | 1,608 | 1,765 | 1,733 |
手術件数 | 2,639 | 2,418 | 2,138 | 2,255 | 2,297 | 2,347 |