腎臓内科

概要

腎臓は、①老廃物を尿として排泄する。②体内の水分量や電解質を一定に保つ。③貧血や骨を調整するホルモンを分泌する。などの機能をもつ大切な臓器です。

慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease 通称:CKD)とは、腎臓の機能が恒常的に低下してしまう病気です。
腎臓病は、腎臓に生じた炎症によって引き起こされる腎炎(糸球体腎炎と尿細管・間室性腎炎)や、糖尿病、高血圧といった全身の病気に伴う障害、薬剤などの他因子により引き起こされる障害などがあります。日本では約8人に1人がCKD患者と推計されています。 CKDの多くは自覚症状がなく、10年以上の年月をかけて進行していきます。

当腎臓内科では、CKDの原因や進行度に応じて治療目標を定め、早期発見や腎不全進行の抑制を目指し、診察を行っています。また、急性に引き起こされた腎障害についても、腎生検を含め原因検査を行い、迅速で適切な治療ができるよう、取り組んでいます。  

 

外来部門

◆新規の患者さんの診察(要予約)・・・月曜午前・火曜午後・金曜午前
◆再診患者さんの診察・・・月・火・木・金・土曜日

CKDの患者さんには、栄養士による食事療法の継続的な指導を実施しています。
また、看護師によるCKD進行抑制に対する取り組みや、腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)についての教育を行っています。
 

病棟部門

腎機能が低下した患者さんに対して、それ以上進行しないように、食事療法を行う教育入院を行っています。
中程度~末期に病期が進行した患者さんには、腎代替療法の選択(血液透析、腹膜透析、腎移植)などを含めた入院を行います。その他、合併症(体液過剰や感染症、電解質異常など)に対する入院管理も行います。
血尿や蛋白尿が出現する慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群などを合併した慢性腎臓病患者さんに対しては腎生検を行っています。確定診断をつけて、治療方針を決めていきます。
 

シャント血管造影・血管内治療

シャント関連の血管造影件数は年間250~300例ほどで、近隣の透析クリニックよりたくさんの患者をご紹介いただいています。
水・木曜日を検査日と設定していますが、シャント閉鎖や閉塞リスクが高い患者さんの紹介に対しては、迅速な対応を行っています。

腎臓は、全身臓器に深く関わる臓器です。患者さんの健康寿命をのばすことだけでなく、毎日を笑顔で過ごしていただけるよう、心に寄り添える医療を目指し、日々、努力しています。

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古賀病院21
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