耳鼻咽喉科

概要

 

耳鼻咽喉科外来

項 目

内     容
対象となる疾患 鼻炎・副鼻腔炎 嗅覚障害 難聴(補聴器)のど・声・嚥下の病気 中耳炎 
めまい 頭頸部腫瘍 舌下免疫療法など
上記以外でも、耳・鼻・のどに気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
体 制 常勤医師:鈴木久美子
外来診療日

※詳細は予定表をご覧ください。

※可能な限り事前予約をお願いします。事前予約のない方は医師の指定はできません。                         ※臨時の手術・出張により急遽ご予約のない方は受付できないことがあります。

外来検査設備 耳鼻咽喉科一般 オージオメーター
嗅覚検査(静脈性、T&Tオルファクトメトリー)
味覚検査(テーストディスク)
OAEスクリーナー ABR NET 
鼻腔通気度検査
フルデジタル電子内視鏡システム 喉頭ストロボ
コーンビームCT 呼気NO ASSR 補聴器適合検査
手術機器 鼻副鼻腔手術機器 経鼻眼窩・頭蓋底手術機器
ナビゲーション手術機器 耳(経外耳道)内視鏡下手術機器 
顕微鏡下手術機器 咽喉頭内視鏡手術機器 NIM
4K内視鏡システム
鼻・耳手術機器
ナビゲーション(磁場式)

補聴器外来のご案内

 さまざまな原因でおこる難聴はコミュニケーションを制限し、認知機能低下を引き起こす事が知られています。「適切な補聴器」と「聞こえのトレーニング」をつかった「聴覚リハビリ」をおこなうと、「難聴に慣れた脳」が「補聴器に慣れた脳」に変化し聞こえるようになります。この聴覚リハビリをすすめる外来が「補聴器外来」です。治療適応になるかどうかを確認するためまずは耳鼻科外来のご予約をお取り下さい。その後検査やリハビリの予定を立てていきます。

担当:斎藤医師、木下(言語聴覚士)、認定補聴器技能者

期間:適応を判断するための診察と検査に2−3回受診した後、聴覚リハビリを1から2週間ごと3ヶ月間つづけます。

最初の1−2週目は音がうるさいなどのつらい時期がありますが、長時間つけ続けることで慣れていきます。

摂食嚥下外来のご案内

嚥下障害診療における拠点医療機関に指定されています。

摂食嚥下とは、食べ物を認識してから咀嚼して飲み込む一連の運動のことをいいます。摂食嚥下外来とは、前述した一連の運動に何らかの理由で不自由が生じた(嚥下障害の)方を対象に、なぜそうなったのか病態を検討し、どうやったら安全に食事を提供できるのかを提案していく外来のことです。

摂食嚥下外来の概要

項 目

内     容
担当医師 当日外来担当医師
担当スタッフ 言語療法士、管理栄養士
検査内容 嚥下内視鏡検査と嚥下造影検査、その他検査
検査所要時間

20分程度
その後に治療法、リハビリ、栄養指導などを説明いたします

日  時 随時(予約制)
注意点

朝食は控えめにお取りください。受診される方の食事の世話をしている方も同伴が望ましいです。
嚥下の評価・指導を目的としています。
転科、転院での予約はお受けできません。

 

特長

【入院手術治療について】

  • 短期入院から通院状態まで、患者さまのご病状とご要望に応じて柔軟に対応してまいります。
  • 小児の鼻の入院治療は原則高学年以上(一人で入院できる年齢から)が対象になります。

 外来受診・診療については制限はありません。

当科で行っている鼻科手術について

ほとんどの鼻副鼻腔手術、頭蓋底腫瘍や眼窩内腫瘤の一部を内視鏡下におこなっています。外切開(顔面や歯肉からの切開)が必要な例はわずかです。より良い手術療法を提供するため、他施設との意見交換や、学会活動をひろくおこなっています。

 

  • 当科で対応可能な疾患と手術

    4Kカメラ、磁場式ナビゲーションシステム、シェーバーシステムなどの機器で手術を行います。

  • (A) 重症の鼻炎に対する後鼻神経切断術や下鼻甲介形成術

    お薬の治療の効果がない人、副作用のため薬が使えない人はよい適応です。

    (B) 鼻中隔弯曲症に対する鼻中隔矯正術

    構造的に問題がある人が適応になります。(A)の手術と併施することが多いです。

    (C) 副鼻腔炎/副鼻腔真菌症に対する副鼻腔根治術

    好酸球性副鼻腔炎や重度の副鼻腔炎にはナビゲーションを用いて根治的な手術を行います。

    (D) 副鼻腔嚢胞に対するナビゲーション下開放術

    ほとんどの症例が鼻内からのアプローチの適応になります。ナビゲーションを用いることで確実な手術が期待できます。

    (E) 鼻副鼻腔腫瘍に対する内視鏡下摘出術

    内視鏡手術で対応しています。

    (F) 頭蓋底疾患・眼窩内に対する内視鏡下手術

    内視鏡手術技術の発達により適応がひろがりつつある領域です。鼻内からの到達がしやすい場所が出来応になります。

    (G) 難治性頭痛に対する副鼻腔手術

    CTやMRIなどの画像検査でみつかりにくい頭痛の中に鼻副鼻腔が原因のことがあります(鼻副鼻腔疾患関連痛、鼻粘膜接触点頭痛、sinus pressure、気圧性副鼻腔炎など)。当科での検査で原因が鼻副鼻腔と推定された場合は手術で治すことができます。


  • 入院期間について

    3~4日程度の入院期間になります。早期退院の希望の方は、自宅安静ができること、頻回の通院が可能なこと、自宅で見守る人がいること、緊急時に当院に受診できること、など条件をみたせば可能です。

  • 術後について

    従来の鼻副鼻腔手術は、術後に鼻の中にガーゼをたくさんつめて痛みと息苦しさを伴うものでしたが、当科では苦痛を緩和する方法を採用しています。自己洗浄をしていただくことで創部は良好に保つことができ、痛みを伴う術後処置を減らすことが可能です。

  • 受診と入院予約について

    外来で診察面談とCT、内視鏡検査、鼻腔通気度検査、嗅覚検査などを行い、手術適応を決定します。一度の診察では決定できないこともあります。