救急科

概要

「断らない」質の高い救急体制

  2016年度から宇治祥隆部長の体制がスタートし、現在の救急部のモットーは「24時間、断らない質の高い救急体制」であります。救急部では搬送患者の状態を迅速に把握し、診断→治療をスムーズに行えるように、各専門科医師に引き継ぐ役割をしています。患者の迅速な状態把握のためにはかかりつけ医師から情報収集と、救急部医師、救急担当医師、専門医との連携が重要であります。当院はかかりつけ医との直接対話を行い密接な関係を築きあげ、垣根の低い医師間の関係があるのが大きな特徴であり、救急活性につながっております。
  日勤帯は、救急部医師(久留米大学高度救命センターからの非常勤医師も含めて)が担当し、初期診療を行った後、専門科医師に引き継ぐようにしており、当院に専門科がなくても救急科で入院を引き受け、専門医の助言を頂きながら治療を行ったり、同グループの古賀病院21にある専門医に診察していただくことも、入院も可能であります。

特長

 救急受診された患者の初期診療を行い、専門科医師に引き継ぐようにしておりますが、専門科がないような疾患に対しても入院対応し、それぞれの専門医にご相談させていただいております。よってなるべくかかりつけの方はもちろんのこと、病因が不明な救急状態の方でもご相談頂ければと思います。 さらに敗血症、肝不全などの血液浄化も実施しています。病棟入院後も他科からのコンサルトに対応し適切な血液浄化治療(PMX, CHDF, PDFなど)を行い、救命できるように尽力させて頂いています。

症例

救急受診状況

  当院は二次救急施設(入院治療や手術を必要とする重症患者に対応する救急施設)であります。2019年度には救急車搬送数は3,833台、時間外救急患者を4,435人受け入れております。更に、心筋梗塞やくも膜下出血、敗血症ショックなどの一刻を争うような重症患者に対応することも可能であり、時間外でも緊急カテーテル治療や、緊急手術、緊急内視鏡、緊急透析(血液浄化)も行っている病院であります。時間外は内科当直、外科当直、ICU当直、臨床研修医が対応し、専門科への受診が必要と判断された場合は、呼び出し体制を整えております。医師、看護師、事務、放射線技師、臨床検査技師などが当直として常駐しており、多職種連携体制がここにはあります。さらに、久留米には、病院搬送までの時間が日本一最短な久留米消防があり、救命士との連携も強固なものとなっております。
  しかし、当院は高度医療ばかりを提供しているだけでなく、困った時には病院に連絡頂き、窓口から時間外受診して頂ける病院でもあります。

救急台数

科別入院患者数

血液浄化療法

  当院は日本血液浄化学会認定施設であり、死亡率の高い敗血症性ショックや、大腸穿孔、急性肝不全、急性膵炎、重症肺炎などの重症疾患の命を預かり、集中治療室で血液浄化療法(PMX, CHDF, PDFなど)を行い、救命へと導きます。2人の認定指導者を含む多職種連携血液浄化カンファレンスを行い、救命率は80%を越える(2019年度 敗血症性ショック 85.71%)高い水準で治療を行っています。

救急受診の方法

  救急受診しにくいと思われる方も多くおられると思いますが、方法は2つあります。

  • 当院の代表(0942-38-2222)に電話いただき、当院の当直看護師が症状についての相談を受け付けています。その症状ならすぐ救急車で来てくださいとか、明日の朝受診で結構ですなどの助言をさせていただきます。
    古賀病院21、野伏間クリニックなどの天神グループのかかりつけ患者であれば、カルテがすぐ見れますので、安心してください。
  • 福岡県には、救急電話相談できるシステムがあり、#7119か、092-471-0099に電話をかければ、救急車の案内や最寄りの医療機関についてアドバイスができるようになっております。病院に初めてで電話をかけにくい時はご利用下さい。

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新古賀病院
外来予約 0942-38-2271
予約受付時間: 月~金(祝日除く) 8:30~16:30、土(祝日除く) 8:30~12:00 外来診療のご案内